マイルを使ってほぼファーストクラスだけで世界一周した話

こんにちは、ファーストクラス陸マイラーの佐藤です。

2016年1月に約2週間かけて、ほぼファーストクラスだけを使って簡易的ながら世界一周をしてきました。今日はその時の思い出とマイルを使って旅行をする時のポイントをお話したいと思います。

ルートは東京〉〉〉ニューヨーク〉〉〉オスロ〉〉〉コペンハーゲン〉〉〉ロンドン〉〉〉アブダビ〉〉〉フランクフルト〉〉〉東京です。

世界一周にはいろいろ定義がありますが、多くの航空会社の場合の定義が西回り、東回り一方通行で進むこと。太平洋、大西洋をそれぞれ一回ずつ飛ぶこと。などの条件があります。条件は各社webに乗せていますので「航空会社 マイル 世界一周 条件」等で調べてみて下さい。

今回はユナイテッド航空と、ANA(全日空)2社のマイレージを利用して世界一周の旅程をほぼファーストクラスだけで組んでみました。

区間 利用エアライン クラス 利用マイル
成田ーNY ANA ファースト ユナイテッド航空
NYーオスロ スカンジナビア航空 ビジネス ユナイテッド航空
ヨーロッパ内はエコノミー移動
ロンドンーアブダビ エティハド航空 ファースト ANA
アブダビーフランクフルト エティハド航空 ファースト ANA
フランクフルトー羽田 ルフトハンザ航空 ファースト ユナイテッド航空

 

追記 2017年8月 JAL(日航)マイルを多用しての長距離路線 完全ファーストクラスの旅はこちら

区間 航空券 航空会社 搭乗クラス 費用
第1区間 成田-ドバイ JAL特典航空券 エミレーツ航空 ファーストクラス 約8,100円
第2区間 ドバイ-フランクフルト JAL特典航空券 エミレーツ航空 ファーストクラス
第3区間 フランクフルト-バルセロナ 航空券購入 ルフトハンザ航空 エコノミークラス 約19,000円
第4区間 ビルバオ-フランクフルト ユナイテッド航空特典航空券 ルフトハンザ航空 ビジネスクラス 約8,800円
第5区間 フランクフルト-ニューヨーク ユナイテッド航空特典航空券 ルフトハンザ航空 ファーストクラス
第6区間 ニューヨーク-羽田 JAL特典航空券 JAL ファーストクラス 約7,700円

【ダイジェスト映像版】JALマイル/ユナイテッド航空マイレージプラス利用、15万円、10日間でファーストクラス世界一周をしてきました

ハイシーズンにANAマイルを使ってファーストクラスでスターアライアンス世界一周してきました

 

マイルを使って世界一周ファーストクラスの旅を計画しよう

 

2012年に初めてマイルを使ってファーストクラスに乗れたのはAMEXのポイントが10万ポイント=10万マイル当たったから「初めてマイルでファーストクラスにタダで乗ったときの話。成田-ロンドン ANA」でした。その後、ポイントサイトでマイルを効率的にマイルを稼ぐ方法にシフトしてからファーストクラス、ビジネスクラスが簡単に何度も乗れるようになってきました。

そこで、せっかくマイルがたくさん貯まっているので世界一周をしてみようと計画してみました。

東京〉〉〉ニューヨーク  ANAファーストクラス

 

最初の目的地はニューヨーク。

東回りで世界一周をすることに決め、最初の目的地をニューヨークとしました。

ちょうど、毎年一緒に海外旅行に行く友人がニューヨークに行きたいとのことで一緒に行くことにしました。

友人はエコノミークラス。私はマイレージ特典でファーストクラスです。

ANA(全日空)はそれなりのサービスをする航空会社のため、同じ東京ーニューヨーク間の料金でも他社に比べて高い傾向にあります。エコノミークラスで約18万円です。最安値を調べると9万円程度で往復できる会社もあるのですが、友人は英語が苦手なことと、現地でうまく待ち合わせが出来るのか心配なため、私がマイレージでファーストクラスを取った便と同じ便のエコノミーで行くことになりました。

一応マイレージで飛ぶときでも、空港施設利用料や保安検査の経費等支払う義務があります。そのため、私は4780円払っています。実はマイレージで飛ぶ時にいくら経費を支払うかは各航空会社のマイレージプログラムによって異なります。

今回はユナイテッド航空のマイレージプログラムでANA便を利用しました。ユナイテッド航空のマイレージプログラムは基本的に燃油サーチャージを支払う必要がありません。この4780円は成田空港や、JFK空港の施設利用料が主な支払先です。同じ時にANAマイレージマイレージプログラムでANA便を利用した場合、燃油サーチャージを支払う必要があったのでもっと経費はかかっていました。

ファーストクラス利用者とエコノミークラス利用者でもラウンジまでは同行可能

さて、友人とニューヨークに行く日がやってきました。エコノミークラス往復に18万円払った友人と、世界一周なので片道とはいえファーストクラスに4780円しか払ってない私のコンビで飛びます。

出発は成田から。成田のファーストクラスの出発と言えばZ特別カウンター。

本来この特別カウンターはファーストクラス利用者やANAの上級会員しか使えないのですが、ファーストクラスの同行者は1名まで使えます。昨年、羽田発のロンドン行きのANAのファーストを利用しましたが、羽田のファーストクラスカウンターは成田のZカウンターと比べると特別感がありません。保安検査もビジネスや他の上級会員と同じレーンを使うため少し待たされました

やはりスターアライアンス系でファーストクラスに乗るなら、特別感のある成田だなと再認識しました。

Z特別カウンターで受付後、ANAのファーストクラス&上級会員用のランジが利用できます。これもファーストクラス利用者に加えて当日ANA便を利用する者1名までが同行できます。これは普通、重役にお付きのカバン持ち1名がつく想定の制度ですが、今回は私と友人で利用します。

ラウンジでは最初のドリンクはシャンパンを飲んでから、ビールと軽食。

私はこの後機内食の方がおいしいので軽めに済ませます。

 

※2017年9月追記 何回もマイルで、ファーストクラスに乗ってきて分かった事があります。ファーストクラスの食事は「ファーストクラスに乗ってる!」という高揚感からおいしく感じていただけだと思います。ファーストクラスに乗り慣れてくると、出される食事にそれほど感動しなくなり、逆に機内でレンジでチンして出される作り置きか、、、という感想を持つようになりました。ファーストクラスに乗り慣れた方は、温かい食べ物が作りたてで出て来るラウンジで食を堪能することをオススメします。例外はエティハド航空です。エティハドはファーストクラスに機内専用シェフを雇っているため美味しいものが出てきました。エティハド航空の様子はこの記事の下の方で解説しています。

 

エコノミーを利用する友人には、機内食よりこのラウンジご飯の方がおいしいからここでお腹いっぱいにした方がいいよとアドバイスしました。

↑チケットをご覧の通り、今回は01Aの席。つまり飛行機の中で最上級の上座です。

普通、お金を払ってもこの座席は予約できません。この席は大臣や、企業VIP、お得意様用にとっておいてある席なので、私のようなほぼタダ乗りマイル発券者には開放されません。事前のweb予約でも指定不可能になってます。予約が入って無くても空けておく特別な座席。それが1Aなのです、、、が、当日までに特に1Aを指定するVIPがいない場合、当日のチェックインカウンターで指定する事が出来ます。

※事後追記、何回もファーストクラスに乗り続けるうちに分かってきたことがありました。こちらもご参照ください。↓

「なぜあなたはマイルをたくさん持っているのにファーストクラスに乗れないのか?マツタケ理論の話」

 

東京ーニューヨーク ANAファーストクラス 機内

今回機内食は洋食を注文。前回のロンドン路線で和食を頼んだ時に和食がイマイチだったので洋食にしました。ファーストクラスに慣れてくると別にコース料理はもういいかなという感じになってきます。

そんな時に食べたいのがカレーやラーメン等の味がハッキリしているものです。上空では味覚が変化するのでこういったものの方が美味しく感じられるかもしれません。

実際に乗ったときの動画です↓

 

ニューヨーク〉〉〉オスロ  スカンジナビア航空ビジネスクラス

一緒にニューヨークに来た友人を日本へ返すためJFKで見送って一泊した後、私は世界一周の続きです。

大西洋路線が多く飛ぶニューアーク空港に私は向かいました。大西洋路線を飛ぶのは初めてです。

なぜオスロなのか?なぜビジネスクラスなのか?それは当時スカンジナビア航空が新ビジネスクラスを始めて非常に綺麗な内装の飛行機を飛ばしていたからです。スカンジナビア航空はそもそもファーストクラス設定はありません。今、世界の航空会社ではファーストクラスを縮小していこうという流れになっています。

乗ろうと思えば大西洋路線をファーストクラスで飛べましたし、十分なマイルも持っていましたが、これは是非とも乗ってみたい飛行機、路線だったため、今回はビジネスクラスをチョイスしました。

↑スカンジナビア航空公式webより

ニューヨークのニューアーク空港でちょっとトラブル。

このニューヨーク〉〉〉オスロ間もユナイテッド航空のマイレージ特典で取りました。

実は、ユナイテッドのマイレージ特典で取った区間は全て名字と名前を逆で取ってしまいました。

ユナイテッドのマイレージクラブに申し込んだ時点で名字と、名前を逆で申し込んでいました。

だから初めてユナイテッドの特典を使った成田〉〉〉ニューヨーク路線を飛ぶときの成田空港でその間違いに気づきました。急いでニューヨーク旅行中にユナイテッドのシステム上の名字と名前を逆なのは修正依頼をしました。

で、ニューアーク空港でオスロ行きのスカンジナビア航空のチェックインカウンターに行くと、、、無事に何も言われずにチケットが発券されました。

でも、名前も違うし、行き先も全然違う。名前名字が逆転のまま検索をかけて似てるような名前のチケットを渡されたのです。外国人だと日本人の名前を見慣れてないので間違えて他人のチケットをもらいました。

再度、チェックインカウンターに戻って事情を説明。自分の名前の名字名前の逆転修正と正しい行き先のチケットを発券してもらえました。

ニューアーク〉〉〉オスロ スカンジナビア航空ビジネスクラス

機内は写真で見たとおり新しく快適でした。大西洋路線と、このスカンジナビア航空は当分乗ることは無いだろうからいろいろ写真やビデオを撮る気マンマンでいたのです。

しかし、飛行機に乗ってから1時間後くらいに急に腹痛に襲われてそれどころではなくなってしまいました。

食事も途中でやめて、シートを倒して寝てしまいました。

ビジネスクラスでも最近はフルフラットになるのが常識です。

この新しいスカンジナビア航空のビジネスクラスも寝る時はフルフラットになりました。とてもありがたかったです。

極端に短い動画をアップしました。

 

このあと、ヨーロッパ域内はLCCやエコノミークラスで移動をしたのでオスロ〉〉〉コペンハーゲン〉〉〉ロンドンは割愛します。

オスロのエピソードを一つだけ。オスロの市内を歩いていると100%電気自動車のテスラモデルSが何台も通り過ぎていきます。私が泊まってる宿の近くにディーラーがあって大試乗会でもひらいているのか?という勢いです。

宿に帰ってグーグルマップで調べてみると、この狭いオスロ市内だけでも4ヶ所もテスラのディーラーがあります。都内にだって青山の1店舗しかないのに何事か?と思いいろいろ調べてみました。

どうやらノルウェーは国をあげて電気自動車の普及を推進しているようでした。ノルウェーはその地形上、自国の電力をほぼ水力発電でまかなえるようです。加えて石油も取れるのですが、国内で石油を燃やして車を走らせたり、電気を作ったとしても安く石油を売ることになるそうです。だからノルウェー政府としてはなるべく国内で石油を消費しないように電気自動車を推奨して、石油は高く買い取ってくれる外国に売りたいという戦略のようです。

ノルウェーは車を輸入した途端、関税で車体価格が2倍になるところ、電気自動車に関しては関税は無税。タダで充電出来るスポットをたくさん作ったり、本来バスしか走れない専用レーンを走れるように出来たりしました。そのため電気自動車を購入したい人が増えたようです。

宿でテレビを見ててもやたらと日産リーフ(100%電気自動車)のCMが流れるなと思ったらそういうことですか。CMをたくさん見た割には日産リーフは町では全然見かけませんでした。そのかわりにテスラはガンガン走ってました。

オスロ注意点。物価が恐ろしく高いです。マクドナルドでバーガー、ポテト、コーラのセットを頼むと1500円程度します。いくら取られるのか分からないので、普通のレストランにはオスロでは入れませんでした。スーパーマーケットでポテトチップスとチョコチップクッキー、オレンジジュースを買ってしのぎました。

 

ロンドン〉〉〉アブダビ〉〉〉フランクフルト  エティハド航空ファーストクラス

今回の世界一周の飛行機的メインはここです。このロンドン〉〉〉アブダビ路線でエティハド航空のA380のファーストクラスに乗るのが夢でした。しかし私の旅程の都合上、A380のファーストクラスは取れませんでした。A340のファーストクラスが取れたのでそちらに乗ることにしました。

なるべくならイギリスからビジネスクラス以上の飛行で飛び立つことはおすすめしません。なぜなら、「贅沢税」がかかるから。これはマイレージ利用のフライトにも適用されます。今回はどうしても乗りたい飛行機があったのでしょうがなくロンドンをファーストクラスで飛び立つことになりました。

聞いたこと無い?エティハド航空とは

エティハド航空とは中東のアラブ首長国連邦(以下UAE)の航空会社です。おなじUAEのエミレーツ航空はドバイを拠点としているので有名かもしれません。エティハド航空は同じUAEの中でアブダビという首都を拠点とする航空会社です。ドバイが商業の中心とするなら、アブダビは政治の中心の都市なのです。日本で言うところの新宿と永田町?のような関係とでもいった感じです。

このUAEのエティハド航空、エミレーツ航空、そして隣国カタールのカタール航空の3社を総称して中東3兄弟といいます。この3社は豊富なオイルマネーを原資としてこの10年ほどで急速に成長してきました。アメリカでは、はこの中東3兄弟は政府援助を受けていて著しく競争に不利だからアメリカに入れないようにしろという国会議員もいるほどです。

そうですねよね、事実上王様の油田から取れる石油で事実上王様が運営する航空会社の飛行機を飛ばしているので他社とはビジネスモデルがだいぶ違います。消費者の側からするとものすごく安い料金でいいサービスが受けられるのでありがたいのですが。

エティハド航空の特典はANAマイレージで取れる

マイレージで乗れる航空特典は通常、自社便もしくはアライアンス(提携)を組んでいる会社の飛行機です。私がマイルを貯めているANAやユナイテッドは「スターアライアンス」と言われる世界最大の航空会社連合に入っています。なのでスターアライアンス各社のマイルを貯めるとスターアライアンス各社の飛行機にタダ乗り出来るようになります。

知らな方が意外と多いので書いておきます。もしあなたがANAマイルを貯めているとします。そこで友達との旅行でタイ航空を使ってタイに旅行に行くことになりました。タイ航空はANAと同じスターアライアンスのメンバーです。この時、タイ航空のチェックインカウンターでマイルはこのANAの番号に付けて下さいと言えば、タイ航空の利用でもANAマイルをもらえます。アメリカ行きならユナイテッド航空がスターアライアンスです。ヨーロッパ方面ならルフトハンザ航空がスターアライアンスです。 各社乗る時に「このANAのマイルに付けて下さい」といえば、他社の飛行機にのってもANAのマイルがもらえます。

JALはワンワールドというアライアンスに入っています。アメリカ方面はアメリカン航空。ヨーロッパ方面はブリティッシュ・エアウェイズという感じです。

ものすごく基礎的なことですが、自分が貯めようとしているANAもしくはJALがどういった航空会社とアライアンス(提携)を組んでいるのか頭に入れておくようにしましょう。それぞれ「スターアライアンス(ANA派)」「ワンワールド(JAL派)」「スカイチーム(マイナー派)」をネットで検索してみて下さい。

さて、ではエティハド航空航空はどのアライアンス(提携)に入っているかというと、どこにも入っていません。エティハド航空はアライアンスに入らず個別に各地域の組みたい会社と提携をしています。日本だとそれがANAなのでANAのマイルでエティハド航空のファーストクラスに乗ることが出来ます。

エティハド航空のサービスはすごい

エティハド航空では、ビジネスクラス以上で飛ぶとショーファーカーサービス(リムジンサービス)と言って、飛行機に乗る前、目的地に着いた後に車でで送迎をしてくれるサービスがあります。残念ながら日本では行っていません。

私は今回ロンドンからエティハド航空のファーストクラスで飛びます。ロンドンはリムジンでのお出向かえサービスもしているので頼もうと思えば頼めましたが、、、あまりにも宿泊している宿がボロくてこんなところに呼ぶのが恥ずかしかったので、電車でヒースロー空港までいつものように行きました。もったいない。

ヒースロー空港でエティハド航空のファーストクラス専用チェックインカウンターでチェックインした後、ファーストクラス&ビジネスクラス混合のエティハド航空ラウンジに行きました。通常、ラウンジは航空会社の本拠地があるところが豪華で充実しているものです。

しかしUAEのかつての宗主国がイギリスだった(つまりUAEはイギリスの植民地だった)ことと、今現在でも石油の取引を通じて強いつながりがあるためか、本国に負けず劣らずの充実したラウンジがヒースロー空港内に整備されていました。

私はここでマッサージを受けました。勿論無料です。

あとこのラウンジで気になる点が、、、それはスタッフがみんな話しかけてくる語尾に”sir(サー)”を付けてくることです。こんなこと初めての経験です。お大臣気分になれますw

エティハドのファーストクラス乗るとスタッフの挨拶の後、ウェルカムドリンクのシャンパンと中東のナツメヤシのお菓子「デーツ」が出されます。

しばらくすると、私の隣の席に中東の富豪らしき紳士がとんでもない格好で現れました。上下グレーのスエット、白靴下に黒革靴という信じられない格好です。その様子は動画にも撮ってますので下にリンクを貼ってますので後で御覧ください。

世界中、複数社のファーストクラスに乗ってきましたが、男性でスーツ、もしくはビジネスカジュアル以外の格好をした人を初めて見ました。ビジネスカジュアルが最低限のファーストクラスの明文化されていないドレスコードであると思っていた私には衝撃でした。

搭乗して、地上でしばらくくつろいでいるとシェフが機内食のリクエストを聞きに来ます。

これがエティハド航空のファーストクラスの食事が世界一を取った勝因であると私は思います。エティハドではファーストクラスには専用のシェフがCAとは別に配置されます。そのシェフがフライト前に何をどう食べるのか?ヒアリングをしに来ます。機内食なのに肉の焼き加減まで指定できます。

そしてでてくる料理はどれも素晴らしいものでした。他社のファーストクラスはいくらファーストクラスといえどもレンジでCAさんがチンした感がぬぐえないものですが、エティハドのファーストクラスの機内食は専用のシェフが作るだけあって盛り付けから、味まで全て異次元です。

食器は 日本のNIKKO製で、カトラリー類もピカピカで地上の高級レストランと変わらないレベルです。他社だと食器にここまでこだわっているところはあまり無いと思います。是非ともその辺を注意して動画も見て下さい。

アブダビ空港に到着すると、到着ラウンジに通されます。ここでくつろぐも良し、すぐにリムジンサービスで好きな所に行くも良しです。リムジンサービスは事前に予約しておく必要があります。

いつもはair B&Bや空港野宿、ドミトリーをねぐらとする私ですが、アブダビだけは豪華にハイアットを取りました。繁忙期は一泊5万円を超えるハイアットキャピタルゲートアブダビですが、この時期は閑散期なのか一泊1.2万円程度でしたので2泊しました。ピサの斜塔より傾いている不思議なホテルです。

あとアブダビでぜひ訪れてほしいのはシェイク・ザーイド・モスク。オイルマネーをこれでもかと投入した大変美しく荘厳なモスクです。

石油が枯渇することを見越して建設中の自然エネルギー研究施設&自然エネルギー利用都市「マスダールシティ」

写真はありませんが、ルーブル美術館のアブダビ分館等々、現在文化施設も続々と建設中です。

今後もアブダビからは目が離せそうにありません。

ANAマイレージ特典の制約

 

さて、今回はANAのマイレージ特典でエティハド航空のファーストクラスに乗りました。ANAの特典は必ず出発した地域に戻らないといけないというルールがあります。片道利用は出来ないのです。

ということで、ロンドンから出発したら、ヨーロッパに戻らないといけません。ヨーロッパ戻りはドイツのフランクフルトにしました。

 

 

フランクフルト〉〉〉東京 ルフトハンザ航空ファーストクラス

エティハド航空のファーストクラスでアブダビからフランクフルトまで飛んできました。

フランクフルトでもリムジンサービスが使えるので空港からフランクフルト中央駅まで送ってもらいました。宿は駅近くのドミトリーですが、そんなところは恥ずかしいので送ってもらえません。リムジンサービスの運転手にこれからどこに行くのか聞かれましたが、「スイス方面に電車で行く」と適当にごまかしておきました。

フランクフルトは二回目。駅周辺はホームレスがたむろしたり、明らかに薬物中毒者だと分かる者がふらついていたりと相変わらずあまり治安が良くない印象です。

私が泊まるドミトリー付近でも昼間っから自分の腕に注射器を刺してるような人間がわんさかいる危ない地区です。さっきまでのファーストクラス&ハイアットの世界とは180度別の、、、まあいつもの佐藤くんコースの旅です。

ドミトリーの受付を済ませて6人部屋に行きます。一泊3500円。
部屋にはいるとアジアンガールが困惑顔です。
ガール「女性専用部屋で予約したんだけど、、、」

いやー、佐藤くんも困っちゃうな〜。
受付で指定された部屋に来ただけなんだけど。

まあその後、お互いの素性を明かして、自分はタダのマイレージアウォードコレクターでファーストクラスで世界中を飛び回るだけの紳士だから安心して下さい、襲いませんよ。と、ドミトリーに泊まるものなら誰もが共通して話すであろう「旅」の話題で打ち解けました。

アジアンガールは中国出身で、ロッテルダム(オランダ)の大学院を卒業したばかりで旅行中とのこと。

お互いノープランだからホテルの周りを散策するかという話になりました。

なんか雨風がすごくなってきた、、、
私はフランクフルトは2回目なので、近くに大きなユーロのモニュメントがあるからそこで、写真を撮ろうと提案。
死ぬほど寒くて雨風がすごい中行ってきました。

もうそれだけで、精一杯です。寒すぎです。

今日一泊して明日日本に帰ります。

ルフトハンザのファーストクラス専用ターミナルをしくじる

約2週間続いたほぼファーストクラスだけの世界一周の旅もいよいよラストです。

帰国便はルフトハンザのファーストクラスです。ボーイング747通称ジャンボジェットと言われる機体です。この747、燃費が悪い等々の理由で日本の会社は全て手放してしまいました。日本の政府専用機はB747ですが、あと少しで引退です。私はB747に乗るのは初めてです。初めてのジャンボがファーストクラスです。勿論マイレージ特典でなければ絶対にファーストクラスなんて乗れません。

フランクフルトからルフトハンザのファーストクラスに乗る場合、素晴らしいファーストクラスラウンジがあって、そこからベンツやポルシェで飛行機まで送迎してくれるサービスがあるということは、ネットで事前に調べていたので分かっていました。

チェックインを済ませて空港内でファーストクラス専用ラウンジを探します。ファースト&ビジネスラウンジは見つかりましたが、ファーストクラス専用ラウンジは見つかりません。おかしい、何かがおかしい。

ファーストクラス専用ラウンジがなくなりビジネスクラスラウンジと併合されたのか?

とにかく、ビジネス&ファースト混合ラウンジしか無いのでここに入ります。

そしてラウンジ内でパソコンでピコピコ調べてみると、、、オーマイガー。

ファーストクラス専用ラウンジは、別の建物でした。正確にはファーストクラス専用タワーで建物自体がファーストクラス利用者専用の特別な場所にあります。そこでは専用チェックイン、専用保安検査場、フルサービスのレストラン、バー、シガーバー、、、と世界最高水準の地上サービスが受けられる場所です。入り口を間違えてファーストクラス専用ターミナルにはもう入れません。

ベンツ、ポルシェでの飛行機までの送迎もそのタワーに行かないと受けられないサービスです。

まだマイルはたくさんある。また今度来ようと心に誓ったのでした。

※追記 後日、再度マイルを貯めなおして母を連れてファーストクラス専用ターミナルに行きました↓

【旅行記】【後編】マイルを使って親を連れてファーストクラスに乗ってきました。フランクフルトのファーストクラスターミナルは想像以上

ルフトハンザのファーストクラス機内食のまずさに絶句

ルフトハンザのファーストクラスは最近のファーストクラスとしては珍しい座席がオープンな作りです。最近のファーストクラスは座ったときの目線よりも高い壁を作り、個室感を演出するタイプのものが主流です。

しかしルフトハンザはご覧の写真のように非常にオープンなファーストクラスの作りになっています。逆にこの見晴らしの良さは他社のファーストクラスにはない開放感が感じられます。

飛行が安定したところで食事のサービスが始まります。

私が日本人で、日本路線に乗っているからかCAさんは最初から「日本食でいいですよね?」と聞いてきます。まあ、2週間程度とは言え世界一周をしてきたので日本食が恋しくなっていることも事実でした。そこで、日本食をチョイス。

これが大失敗。実はANAのファーストクラスで日本食を選んだときもあまりおいしいとは感じませんでした。

機内食でまともな日本食を出すのは難しいようです。

まず、一番最初に出てきたのは寿司。ご飯がベチャベチャでした。

続いて出てきた小鉢のお蕎麦もパサパサ麺。これはANAのエコノミーでよく食べてたあれと一緒だなという感じです。

そしてメインで出てきたすき焼きがこれまたなんとも言えなくまずくて唖然としました。

メニューにはホテル名と、料理長の名前までだして監修してある旨、明記されています。

本当に機内で出される状態のもので味見をしたのでしょうか?おそろしくひどい味です。

日本食をすき焼きメインで出すなら、変にコース料理にせずに今半のすきやき弁当をぽんと出してもらった方がいいです。

ルフトハンザのファーストクラスの機内でこれがすき焼きとして出されたら外国人、特にドイツ人に間違った情報を与えることになります。

ルフトハンザの関係者の方がこの記事をご覧になったら、今すぐにでも各路線の日本食の味を実際に提供されている状態で、日本人に味見をさせて検証した方がいいです。本当にひどいです。

最後に急須に入った緑茶が出てきました。どういうタイミングで淹れたらいいか分からないから自分のタイミングで淹れてとCAさんに言われました。

緑茶を飲んですぐにこれが緑茶ではないことがわかります。なんだろう、、、ちょっと考えてみるとこれはジャスミン茶です。パッケージにも明らかにグリーンティーと書かれていますがジャスミン茶です。ドイツではグリーンティーの定義の幅が広いのでしょうか?日本食のコースの最後に出てくるグリーンティーだから日本茶だと思ったら大間違いの味でした。

 

追記 翌年も世界一周旅程にルフトハンザを組み込んだのですが、また機内食で失敗料理が出てきました。ルフトハンザは地上のファーストクラス専用タワーの料理はいいのですが、機内食は毎回難ありの物が一つは出てきます。↓

【ダイジェスト映像版】JALマイル/ユナイテッド航空マイレージプラス利用、15万円、10日間でファーストクラス世界一周をしてきました

 

 

さて寝る時間です。CAさんがベットメイクしてくれます。シーツや布団類は飛行機の最先端の先頭部分に収納してありました。

まさに飛行機の一番さきっちょで、今空気を切り裂いて飛んでいる真後ろに自分たちがいると分かる部分です。面白いスペースの活用法だなと関心してしまいました。

私はいつも日本からヨーロッパ方面に飛ぶ便ではどんな時間帯だろうが、フルフラットシートだろうが睡眠できた記憶がありません。

逆にヨーロッパから日本に帰る便ではよく寝ることが出来ます。今回も熟睡できました。

マイルを使ってのほぼファーストクラスだけで世界一周を振り返って

ではここで各路線のコストを見ていきたいと思います。

東京〉〉〉ニューヨーク ANAファーストクラス 【ユナイテッドマイレージ利用4780円】

ニューヨーク〉〉〉オスロ スカンジナビア航空ビジネスクラス 【ユナイテッドマイレージ利用690円】

ヨーロッパ内はLCC移動合計3万円程度

ロンドン〉〉〉アブダビ〉〉〉フランクフルト エティハド航空ファーストクラス 【ANAマイレージ利用90850円 ※anaは燃油サーチャージ、ロンドン発のファーストクラスのためいわゆる贅沢税が加算】

フランクフルト〉〉〉東京 ルフトハンザファーストクラス 【ユナイテッドマイレージ利用 19623円うち8833円は直近予約手数料】

マイレージ利用でも、空港施設利用料、燃油サーチャージ、各種手数料の費用は発生します。これはどの会社のマイレージプログラムを使うのか、どこの国から飛び立つのかによっても変わってきます。

燃油サーチャージが安い時、マイレージプログラムの貯めやすさ、必要マイル数の違い、マイルの保有期限など条件が異なるので一概にどのマイレージプログラムが良いとは言い切れません。ご自身の目的、ライフスタイルに合ったマイレージプログラムを選ぶのがいいでしょう。

どのマイレージプログラムにも共通するのは、ファーストクラスはあまり開放されないということです。

取るのが難しいからこそ、世界一周の旅程をほぼファーストクラスだけで組めた時は嬉しいものです。

 

 

 

2017年8月 JALマイルを多用して世界一周をしてきました。こちらも御覧ください。

【ダイジェスト映像版】JALマイル/ユナイテッド航空マイレージプラス利用、15万円、10日間でファーストクラス世界一周をしてきました

 

 

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